<Header>
<Author: 李頎>
<Title: 送魏萬之京>
<Format: 格式不明>
<Year: 1965>
<BookName: 唐詩選　下>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 魏萬（ぎばん）の京（けい）に之（ゆ）くを送（おく）る>
<BookPage: 80>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
朝聞遊子唱離歌，
昨夜微霜初渡河。
鴻鴈不堪愁裏聽，
雲山況是客中過。
關城樹色催寒近，
御苑砧聲向晚多。
莫見長安行樂處，
空令歲月易蹉跎。
<End Poem>
<Translation>
朝、旅人がわかれの歌をうたうのを聞いた。ゆうべ霜が黄河をこえて、うっすらと、この地に降りたのが目についた。愁いをいだく身にとっては北からわたってくる雁の聲も聴くにも堪えないだろうし、まして雲のたちこめた山々のあたりを旅をして過ぎていくのだからその心ぼそさはひとしおだろう。關所のあるこの町の木々の葉も色づいて寒さがせまってくるのを思わせ、近々と見えている。いまごろ都の御苑のあたりでは、冬着の準備の砧うつ音が夕暮れになるにつれて、あちらこちらからひんばんに聞こえてくることだろう。長安の都には歡樂の巷がたくさんある。君はそんなところに足をとられて、うかうかと月日をむだにすごし、とりかえしのつかぬようなことをしないでくださいよ。
<End Translation>
<Formatted Translation>
朝、旅人がわかれの歌をうたうのを聞いた。
ゆうべ霜が黄河をこえて、うっすらと、この地に降りたのが目についた。
愁いをいだく身にとっては北からわたってくる雁の聲も聴くにも堪えないだろうし、
まして雲のたちこめた山々のあたりを旅をして過ぎていくのだからその心ぼそさはひとしおだろう。
關所のあるこの町の木々の葉も色づいて寒さがせまってくるのを思わせ、近々と見えている。
いまごろ都の御苑のあたりでは、冬着の準備の砧うつ音が夕暮れになるにつれて、あちらこちらからひんばんに聞こえてくることだろう。
長安の都には歡樂の巷がたくさんある。
君はそんなところに足をとられて、うかうかと月日をむだにすごし、とりかえしのつかぬようなことをしないでくださいよ。
<End Formatted Translation>